違和感の中には問題がある

税理士の仕事をしていると違和感をもつことがしばしば。

そこに問題があることが少なくありません。

過去に法人の株価評価をする際、所有する建物の評価額を確認するため、

固定資産税課税明細書に目を通していると。

ん?何だこの建物は?

と思われる物件が記載されていました。

それは帳簿上存在していないものでした。

どのような経緯があるかは不明ですが、

かなり前に建物を取り壊した際に滅失登記がされていなかったようで。

存在しない建物に固定資産税がかかり続けていました。

ただちに滅失登記をし、過去5年分の固定資産税の還付請求を行ったことがあります。

他にも、

・帳簿上に車両がないけど、ガソリン代が計上されている

・従業員がいないけど、福利厚生費が計上されている

・工事業だけれども棚卸がない

・売上に対応する原価がない
(そのまた逆も)

・従業員がいるが貸借貸借表で預り金がない

・謎の資産、負債がある

違和感をもち、事実から理由を考えていく過程。

どこかパズルを解くような感覚です。

そこには処理漏れや適切でない処理が存在することがあります。

定型化し前年と同様に処理していると違和感を持たずに処理してしまいがちです。

一度立ち止まって考える時間を設けることは大切です。






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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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