クララとお日さまを読んで感じたこと

カズオ・イシグロ著作のクララとお日さまを読みました。


ラジオかネットかどの媒体か忘れましたが、同著作がすすめられていて読んでみることに。

2017年にノーベル文学賞を受賞されており、以前から気になっていた作家でした。

クララとは人口知能が搭載されたロボットで、病弱なジョジーの家族とともに一つ屋根の下で生活をする様が描かれています。

遠くない未来に人間と人口知能を有するロボットが共存した場合に、人がどのような思考や感情をそのロボットに持つのか(反対もしかり)、随所に考えさせる場面があります。

人とクララがわかりあえる瞬間、つきはなれる瞬間が日々の時間軸上を揺れ動くように物語が進んでいきます。

クララは自分が体験したことを通じて学習をし、常に相手の要望に沿う形で行動をします。

その実直さが、その時の状況や感情により発言や態度が変化する人の不安定さをより鮮明にしています。

また時に家族のように扱われたり、時にロボットであるように扱われたり、クララ自身様々な考えが頭をめぐります。

物語を通じて、処々に人間のエゴというのを感じながらも、クララの真っすぐな生き方に心が揺さぶられます。

人って不安定で不完全ですよね、と再認識させられる本でした。

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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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