少数派に寄り添う脚本に共感する

NHKプロフェッショナルの流儀で以前脚本家の坂元裕二さんを特集した回「いきづらいあなたに」があり、録画保存して時折見返しています。

番組内のインタビューで、

「僕は多数派か少数派かと言われると、少数派のために書きたい」
「こんなふうに思う人は少ししかいないっていう人のために書きたい」
「私だけが思っていたわけじゃなかったんだと」

と発言されていました。

私自身の生き方も少数派です。
(人と交流すると疲れる、交友関係が限定的、会話スピードがゆっくり目)

それでもおかげさまで今のところ生きてこれています。
(社会の中ではある程度仮面はかぶってましたが)

坂元さんが作成する脚本の登場人物については、

・社会での生きづらさを抱える葛藤の中で、痛みや悲しみに優しい言葉で寄り添い、生きていくことを肯定していく

・社会での生きづらさを抱えていないように見える人でも実はその中で何らかの生きづらさを抱えている

など、少数派に寄り添った人物像が描写されている所に共感を覚えます。

何も知らずに否定することはできない

坂元さんのドラマの中で女の子が虐待を受けている話がありました。

坂元さんはインタビューの中で、

「その虐待をしている母親に対して視聴者から罵倒の言葉がたくさんあった」
「その母親の虐待という事実は当然否定すべきことだけど、何も知らずに簡単にあの女性を否定することはできない」
「結果だけ見て手を出したひどい女だと断罪することは僕にはできなかった」

と話されています。

ご自身も子育てをされ、その大変さを理解されているからこその発言であり重みがあります。
(手を出すことはなかったものの、声を荒げることはあったと話されていました)

登場人物に寄り添えば寄り添うほうど、簡単に人を否定することはできないのでしょう。

おわりに

今回は少数派に寄り添う脚本に共感するというテーマで書いてきました。

私も社会の中で生きづらさを感じる一人として、少数派のお役に立てたらと思っています。
(しかし生きづらさを感じているということは、実は多数派かもしれませんね。皆何かしらの生きづらさはあると思うので)


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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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