個人事業主フリーランスがインボイス登録した場合の初めての消費税の申告納付はどうする?
2023年10月1日からインボイス制度が始まります。
既にインボイス登録の申請をして、着々と準備を進められている方もいるでしょう。
今まで消費税が免税となっていた事業者の方にとっては、初めての消費税の申告納付になります。
今回は個人事業主フリーランスの消費税の申告納付について書いていきます。
対象期間は?
既に確定申告されたことがある方はご存じのとおり、個人事業主の課税期間は暦年(1月から12月)です。
消費税も本来課税期間は暦年(1月から12月)なのですが、今回インボイス登録により新たに消費税の課税事業者となる方は、2023年10月1日から12月31日までの期間です。
インボイス制度が始まる前の期間(2023年1月1日から2023年9月30日)は消費税の免税事業者となります。
申告納付期限は?
確定申告の申告納付期限は翌年の3月15日までですが、消費税の申告期限は翌年の3月31日までです。
申告書はどこで作成・提出できる?
国税庁の「確定申告書作成コーナー」で作成・提出することができます。
(所得税の確定申告書作成コーナーと同じです)
ただし、所得税の確定申告のように収支を計算するだけではなく、収入支出取引を消費税の課税取引や対象外取引に区分し集計する必要がありますので、難易度が上がります。
(さらに、課税取引であってもインボイスかインボイスでないかを判断しなければなりません)
なお、2割特例や簡易課税を適用する場合には、売上の課税取引を集計するのみで大丈夫です。
※2割特例とは?はこちらから
※簡易課税とは?はこちらから
どのように納付する?
以下の方法により納付できます。
・銀行口座から振替納付(事前申請が必要)
→申告から1ヶ月後に納付
・ダイレクト納付(事前申請が必要)
→事前に登録した口座から申告時または日時を指定して納付
・インターネットバンキングやATMで納付(事前申請が必要)
・クレジットカードで納付
→「国税クレジットカードお支払いサイト」から納付。ただし決済手数料がかかる
・スマホアプリで納付
→「国税スマートフォン決済専用サイト」から納付。ただし30万円以下に限る
・QRコードを印刷してコンビニ納付
→確定申告書作成コーナーから納付に必要な情報をQRコードとして作成し印刷。ただし30万円以下に限る
・納付書による現金納付
おわりに
今回は個人事業主フリーランスの消費税の申告納付について書いてきました。
消費税の申告は所得税の時と異なり、
・原則通りに計算
・簡易課税を適用
・2割特例を適用
する方法があり、それぞれで納付税額が変わってきます。
最も納付額を最小にするためには、総合的にシミュレーションする必要があります。
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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office
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