不便は思考を促す

今回は、川上浩司さん著「不便益という発想ーごめんなさい、もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、不便をとり入れてみてはどうですか?」を読んで考えたことについて書いていきます。

不便にも益がある

技術の進歩と共に生活が便利になってきています。

スマホで商品をネット注文できることは、購買のハードル(店へ行って商品を選ぶ)を下げ、消費者にとって便利なシステムです。

果たして便利は利点ばかりなのでしょうか。

例えば、航空機は現在自動運転が導入されています。

パイロットに必要なスキルは、

・「運転技術」ではなく

・「コクピット内で会話をして場を持たせること」

であるとのこと。

便利になったことにより、航空機を操縦するという主体性が失われてしまいました。
(主体性を持つことは時に自己肯定感を高めます)

不便な状態は思考する



日本の山間に見られる棚田。

日本の土地面積は限られているため、米を平地で作るとしても限界があります。

そこで山間に田んぼを作ることで、米の収量をあげようと考えました。

しかし斜めの土地にそのまま田んぼを作ることはできません。

田んぼの水が上から下へ流れてしまうため、田んぼ全面に水をはった状態を維持できません。

そこで斜面を棚上に区画し、斜面に平面を作ることを発案しました。

不便である状態であるからこそ考え、新しいアイディアが出たのでしょう。

おわりに

便利なものには、エネルギー資源が使用されているものがほとんどです。

資源は有限であるので、生活の中に不便さをとり入れてみて、あれこれ考える機会があると楽しいのかもしれません。
(とはいえ、エネルギー依存の生活から距離を置くのは簡単ではないですが)



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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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