現代を生きるには先人の考え方は参考になる【鴨長明:方丈記】

鴨長明著作、方丈記を読みました。

今から800年ほど前の1212年に書かれたものですが、その心情は現代に通ずるものがあります。

私が気になった文章を紹介します。

・権威のある者は欲深くて心が満たされるということがない。

・誰ともかかわらない孤独な者は後ろ盾がないことから軽んじられる。

・財産があれば心配になるし貧乏なら悔しさや恨みの気持ちが去らない。

・人を頼りにすればその人の言いなりになってしまう。

・人を養い育てると自分の心が愛情に振り回されてしまう。

・世間の常識に従えば苦しくなる。従わなければまともではないと思われてしまう。どんな場に身をおいてどんなことをして生きればしばらくの間だけでもこの身とこの心を安らかにさせておくことができるのだろうか。

・もし、念仏をするのが面倒になり読経に気持ちが向かないときは思いのままに休み、なまける。それを禁じる人もいないし誰かに対して恥ずかしいと思うこともない。

・やどかりは小さな貝を好む。そのほうがよいと知っているのだ。みさごという鳥は荒磯に棲む。それは人間を恐れるからだ。私もまたそれと同じだ。世間に近く住むことがどいうことか、どうなるか、すでに知っているから、もう何かを望むこともないし、あくせくすることもない。ただ、静かに暮らすことだけを考え余計な心配のないことそのものを楽しんでいる。

・世界というのは心の持ち方一つで変わる。都に出かけることがあってそんなときは自分が落ちぶれたと恥じるとはいえ、帰宅し、ほっとして落ち着くと他人が俗塵の中を走り回っていることが気の毒になる。

世間から離れ、世間を俯瞰してみた場合、本質的な人生観は今も昔も変わらないのかもしれません。

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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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