相続税の節税対策を考える前にすること【税法とは異なる視点から】
相続税の主な節税対策として、
・生前に財産を贈与する
・生命保険に契約する
・不動産を購入する
などがあげられます。
これは相続税法上のルールを考えたときに、取りうる対策です。
今回は相続税の節税対策を考える前にすることとして、税法とは異なる視点からのアプローチで書いていきます。
財産を自分がやりたいことに使い、かけがえのない記憶を作る
相続税は亡くなった時点の財産で一定の金額を超えたものに対して課税されます。
つまりその時点において基準を超過する財産がなければ課税されません。
そこで税法上の節税を考える前に、生前に財産を減らす、お金を使うという視点で話を展開していきます。
お金を稼ぐことや貯めることについては興味がある方は多く、世の中は様々な情報であふれています。
それは、将来への漠然とした不安が要因の一つでしょう。
そのため、未来へ向けてお金を使っていくことを奨励する情報は、そう多くはありません。
残された相続人のために財産を残すことは考え方の一つではありますが、それよりも自分自身の人生を謳歌することも忘れてはならない視点です。
(人生は一度きりです)
相続人は相続人、自分には自分の人生がそれぞれあります。
自分のためにお金を使ってしまうのは憚れるという気後れも確かにあると思いますが、お金を使う後悔と同様に使わない後悔も同居してます。
(よく亡くなる前に、やりたいことをたくさんやっておけばよかった、と考える方は少なくないそうです。私も同様の考えです)
例えば、生前に旅行という体験に使ったお金は、自分自身にとってかけがえのない記憶として財産となります。
しかしその財産は税法上課税されません。
それは財産上、お金(課税財産)から記憶(非課税財産)への一つの節税対策とも考えることができます。
(むしろその記憶は使用したお金の価値を上回ることも十分にありえるでしょう)
おわりに
今回は相続税の節税対策を考える前にすることとして、税法とは異なる視点からのアプローチで書いてきました。
お金は使うためにあります。
想像しうる将来の不安を考え対策をとったら、後はどうなるかわかりません。
(未来は不確実です)
財産を残していたとしても未来永劫その価値を担保できるともわかりません。
使い過ぎには注意しながら、自身のやりたいことにお金を使っていくことは大切な視点であると考えています。
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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office
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