しなやか(レジリエンス)に生きるには楽観性が必要

今回は枝廣淳子さん著の「レジリエンスとは何かー何が合っても折れないこころ、暮らし、地域、社会を作る」を読んで感じたことについて書いていきます。

レジリエンスとはしなやかな強さ

レジリエンスとは英語でresilienceと書きます。

元々の意味は、はね返り、弾力、回復力、を指す英単語です。

本著では、レジリエンスを「しなやかな強さ」と訳しています。

例えば、強い風や重い雪にも、ぽきっと折れることなく、しなってまた元の姿に戻る竹のように、「何があってもしなやかに立ち直れる力」を意味しています。

楽観志向

レジリエンスを構成する要素のうちの一つとして、楽観志向が挙げられます。

何かいいことや悪いことが起こった時に、楽観的に捉えられるかどうかです。

米国ペンシルバニア大学のセリグマン博士は、良いことや悪いことが起こった原因を考える際に重要な要素が三つあると指摘しています。

それは、

・時間的広がり
(原因が永続的と捉えるか、一時的と捉えるか)

・影響が及ぶ範囲
(原因が全面的に影響するか、限定的に影響するか)

・自分化
(自分のせいと考えるか、他人や状況のせいと考えるか)

です。

悲観志向が強い場合、うまくいかない状況は永遠に続き、その影響は人生全てにおよび、それは自分のせいと考えます。

楽観志向が強い場合には、うまくいかない状況があっても一時的と考え、その影響は人生全てに及ぶわけではなく限定的であり、それは全て自分のせいというわけではなく、状況や他人のせいでもあると考えます。

悲観志向が悪いというわけではありません。

時に悲観的に物事を見ることも必要です。

ただし、必要以上に悲観志向になることは問題です。

自分が直面している問題の原因に対し、上記の3つの要素を客観的に当てはめ、自分の思考が偏っていないか確認することが大事です。

しなやかに生きていくには、自分の思考の癖を知ることが第一歩でしょう。

おわりに

うまく行かない状況を完全に無くすことはできません。

うまく行かない時に、しなやかに乗り越えられるよう、物事の捉え方を工夫していきたいものです。



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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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