白の中に黒、黒の中に白を感じ取る
年末年始は読書が進みますね。
今は沢木耕太郎さんの「天路の旅人」を読んでいます。
終戦直後に中国・チベット・インドを旅する主人公がアウェイな環境で生き抜く強さや旅の過酷さが描かれています。
(旅の内容が濃いのでじっくりと読み進めています)
事実ベースの物語で、自分より前に生きた人がこんな経験をしていたなんて頭があがりません。
ところで、この本の中の一節に、
「聖の中に卑はあり、卑の中にも聖は存在する」
とあったのが心に残り、考えてみました。
確かに物事は決して一面的でなく多面的な要素が複雑に絡み合っています。
それゆえ、
・光の中の闇
(明るさの中に暗さ)
・闇の中の光
(暗さの中に明るさ)
であったり、
・喧噪の中の静寂
(にぎやかさの中の孤独)
・静寂の中の喧噪
(孤独の中のにぎやかさ)
であったり、
・裕福の中の貧困
(物質的な裕福の中の精神的な貧困)
・貧困の中の裕福
(物質的な貧困の中の精神的な裕福)
な状態が存在し、白か黒かという単一性ばかりではありません。
場所を問わず、物事の反面的な部分は存在しています。
そしてその反面性がお互いの存在の陰影を強くしています。
物事は善悪のように偏った方がわかりやすいですが、どちらにも偏らない確かな曖昧さを考えるのも大切ですね。
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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office
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