試算表では利益だけではなく在庫や売掛金の状況も確認する

試算表には、

・利益を計算する損益計算書

・資産負債状況を表す貸借対照表

があります。

利益を把握することはもちろん大事ですが、貸借対照表のうち在庫や売掛金の数値の分析も同様に大切です。

利益が黒字でも資金繰りが厳しくなることも

損益計算書では、売れ残っている在庫や売掛金の未回収などのキャッシュ的な要素は反映されません。

たとえば、商品を仕入れたとしても、未販売のものは売上原価から除外(経費にはなりません)されます。

また、売掛金については、たとえ未回収のままであっても、損益計算上は売上計上されたままです。

つまり、利益が出ていたとしても、在庫が過大であったり売掛金の回収が進んでいない場合には、思ったより手元資金がなく資金繰りが悪化するケースがあります。

在庫や売掛金の状況は定期的にチェックする

在庫や売掛金の状況は定期的にチェックすることがおすすめです。

・不要な在庫は処分をすすめて、現金化や経費化する

・未回収の売掛金については、入金の催促、回収できないものは債権放棄をすることで経費化

することで、正常な貸借対照表ができます。

現況を反映した試算表でなければ、適切な経営判断をすることができません。

おわりに

今回は利益だけではなく、在庫や売掛金の状況を確認することの重要性について書いてきました。

会社経営をするにあたっては、損益の把握だけではなく、貸借対照表の状況を確認するのも同じくらい大切です。

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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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