椅子の表現【アブソリュートチェアーズ展】

埼玉県立近代美術館でアブソリュートチェアーズの展示を鑑賞しました。

今回のテーマは「椅子」です。

椅子を使わない日がないくらい、日常生活において椅子と密接関わりあいがあります。

座るという行為以外にも、権力の象徴とされるケース、空間を作る(椅子を2つ並べるとそこには場が生まれます)性質があります。

このように椅子には、その座るための機能だけではなく幅広い意味合いが含まれています。

例えば、椅子の足にレンガを置いた作品。


傾いた椅子では、座るというヒトが椅子に期待する機能は期待できません。

しかしヒトの思考とは関係なく、椅子そのものはレンガとの関係性を維持したまま無機質に存在しています。

この傾いた状態は椅子自身が存在しうる一つの形態です。

椅子の在り方について新たな可能性を考えることができます。

続いて、椅子がロープでつるされています。


椅子が空に浮いていて、どこか不安定に見えます。

つるされてしまった椅子には、何らかの意図を感じます。

これも椅子の存在形態の1つです。

他にも様々な椅子が展示されています。



椅子を対面に向けておくと、ヒトが座り、対話が生まれます。

椅子はただの物体ではなく、空間を生み出すものになります。


椅子を置く向きについても、

・対面で配置すると敵対心が

・同じ方向を見るようにおくと同調が

演出されます。

おわりに

椅子を通じた作者の多様な表現を堪能し、非日常の刺激を受けました。

椅子に限らずヒトについても未知の多様な存在形態があるのでは?と考える機会となりました。

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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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