利益が出たときには経費を支出し節税すべきか、納税して手元資金を残すか【物価上昇が見込まれる場合】

物価が変わらず安定的である場合には、納税して手元資金を残す方法をおすすめしてきました。

理由は、手元資金が豊富であれば、売上の変動があったとしても、比較的安定して資金繰りを回すことができるためです。

しかし現在は物価の上昇がしばらくの間見込まれます。

そんな時は経費を支出して節税すべきか、納税し手元資金を残すか、判断に迷う場合もあるでしょう。

今回は、物価上昇が見込まれる状況下で、経費を支出し節税をすべきか、納税をして手元資金を残すべきか、について書いていきます。

物価上昇時は手元資金を厚くするより、物やサービスへ投資をする

物価上昇時には物やサービスへの投資が有効です。

投資といっても、固定資産や金融商品のみならず、業務上必要な物品やサービスで直接又は間接的に売上につながるものです。

投資額を売上額に転嫁するサイクルを回すことができれば、物価上昇時においても資金繰りが安定します。

たとえ、手元に余剰現金が1000万円あったとしても、来年にはその交換価値は減少しているでしょう。

いわば、ただ持っているだけで価値が目減りします。

投資はしたけれども、売上が上がるには時間がかかることが少なくありません。

当面の資金が足りない場合には、借入をして資金手当てをするのもよいでしょう。

過度な支出は資金繰りを圧迫しますが、適切な額の投資は必須です。

おわりに

今回は、物価上昇が見込まれる状況下で、経費を支出し節税をすべきか、納税をして手元資金を残すべきか、について書いてきました。

必要最低限の手元資金は大切です。

しかし、お金はあくまで物やサービスの交換手段であることは留意すべき点です。
(特に物価高騰時には)

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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

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