わからない状態を楽しむ【ネガティブケイパビリティ】

10月に入り気温が急に低下し、いよいよ秋めいてきました。

秋は過ごしやすい気候で、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋など様々なことに取り組むのに適切な季節であると言われてます。

今回は読書の秋ということで、帚木蓬生(ははきぎほうせい)さんの「ネガティブ・ケイパビリティ」を読み考えたことを書いていきます。

不確実な状態を受け入れる

ネガティブケイパビリティは不確実な状態を受け入れるということです。

基本的に脳は不確実なものを嫌います。

インターネットでの検索やchat GTPでわからないことを調べると、様々な知見を得ることができます。
(情報の正確さはさておき)

しかし何かを聞いて答えがすぐに返ってくる状態が続くと、やがて飽きてきます。

それは過去の知見や情報を整理して発信しているに過ぎないからです。

新しい発見や創造性が求められる研究の分野では、わからないものを根気よく続けることが必要でしょう。

同著内では、

・研究に必要なものは、運・鈍・根

・運が舞い降りてくるまで辛抱強く我慢すること

・浅はかな知識で表面的な解決を図ることを戒めること

・出口の見えない研究を続ける根気

の重要性について書かれています。

物事の多くは複雑に絡み合い単純に語ることはできません。

すぐに答えが求められる現代において、わからないことはわからないと立ち止まって考えるゆとりが必要であると感じています。

精神科医である著者は、診察の際、相手の悩みの解決をするのではなく、悩んでいる状態・困っている状態にいることに共感し寄り添うことが大事であると述べられています。
(私も同感です。人は話(表現)をすることが好きだと思うので)

「わからない」という状態はもやもやしますが、その状態を理解し、ネガティブケイパビリティを楽しめるようになれると良いですね。

-----------------------------------------------------------
都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office

ホームページ(Home) 
プロフィール(Profile)
ブログ(Blog)
個人の方(料金表)(Individual-fee)
法人の方(料金表)(Corporate-fee)
お問い合わせ(Contact)