寄付は循環することが効果的
先日ラジオを聞いていたら、古着をアフリカへ寄付することの問題点について話していました。
着なくなった古着をアフリカへ寄付することは、限りある資源を再利用するという意味においては、有効です。
現地の方も着るものには困らないでしょう。
しかしそのような善意にも関わらず、現地では、
・地産のアパレル業の雇用が失われてしまっていること
・過剰な在庫が衣類の最終処分地になっていること
(いわゆるゴミ問題)
が問題としてあげられていました。
衣服の寄付は一時的には有効ですが、長期的持続的に現地の方が生きていくためには地産の衣服を作る技術を身に付けることも必要です。
寄付が常態化すると、本質的に生きていく能力が奪われてしまっている点も考慮しなければなりません。
(バランスをとるのは難しいですが)
寄付は渡し手と受け手が順々に循環していくことで、最も効果を発揮すると思います。
一方的に受け手に回ると、結果として生きていく力を失ってしまう危険性もはらんでいます。
ブログを書きながら、社会学者ロバート・キング・マートンが提唱したマタイ効果をふと思い出しました。
「おおよそ持っている人は与えられていよいよ豊かになるが、持っていない人は持っているものまで取り上げられるだろう」
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都築太郎税理士事務所/Tsuzuki Taro Tax Accountant Office
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